恐れの人生から、喜びの人生へ
　　　　　　　　　　マタイによる福音書２：１－１２

　先週クリスマスは終わりましたが、今日は今年最後の聖日ですので、今年一年の『感謝礼拝』を主にささげたいと思います。
　メッセージはクリスマスのメッセージになります。

恐れながらビクビク生きる人生
　イエス様はヘロデ王の時代にお産まれになりました。聖書に出てくる話しは神話や空想ではなく、歴史的な裏付けができています。それは「ヘロデ王の時代1」で、ルカ福音書では「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった」2:1-2と、時と場所と出来事がハッキリと記録されています。
　これだけでイエス様の誕生が、単なる神話、作り話ではなく、人間世界に神様の御子が人類の救いのために来て下さった歴史的事実なのです。クリスマスイエス様の誕生は、偶然な事ではなく旧約聖書に約束されていた約束のクリスマスです。

 ヘロデ大王とエルサレムの人々
　旧約聖書で預言されていた通り、ユダヤのベツレヘムでイエス様がお生まれになりました。東の国の博士たちがヘロデ王に会って、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は何処においでになりますか」2と尋ねました。王位を守る為には、自分の息子や妻さえも何人も殺した残忍なヘロデ王が、イエス様の誕生を聞き自分の王位を奪われると思い「恐れ惑った」3のです。この王は純粋の血統を重んじるユダヤ人の中で王位にある故に、純粋でないコンプレックスを持っていたヘロデは、王位を奪われないかと常にビクビクしていた時、人類の救い主の誕生を耳にした時て恐れたのは当然です。自分の王位を守るためには、自分の子供や妃まで殺すむごい王でさえ「恐れ惑った」ので、「エルサレム中の人々同様であった」とあり、救い主の誕生を祝うどころか王のとばっちりの恐れが町中の人々を覆いました。
　予想通り「ベツレヘムの二歳以下の男の子を皆殺しにせよ！」との命令をヘロデは出したのです。13-18
　神様の「やがて人類救いのためにのが来られる」という素晴らしい聖書の預言が実現したというのに、人々は喜び感謝する事を忘れてしまい、恐れてビクビクしてしまうのです。

感謝と喜びに満たされるて生きる人生
　恐れながらビクビクしながら生きている人生もあれば、救い主イエス様の誕生の場に、苦労して星に導かれた東の国の博士たちの様に、「東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。」9-10と聖書に書かれています。
　あなたを正しく神様の所に導いてくださる「星」の様な方と出会えれば感謝ですね。静かにして見て下さい。聞いて下さい。大自然の中で、小鳥たちは歌い、野の花は咲いて、神様を讃美し讃えています。
　 「その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。」10と、聖書は教えています。クリスマスの集会を終えて「私たちは『この上もなく喜んだ』」でしょうか?
　この10節の体験をするのが本当のクリスマスだと思います。
　10節は詳訳聖書の訳では「星を見た時、彼らは感激の喜びで身震いした」と訳しています。ギリシャ語の聖書ではもっとすごい喜びの表現で書かれているのです。
　「イエス様と出会う」と言うことは、ここまでの喜びと感動が溢れ出す事ではないでしょうか。これがクリスマスなのです。
　「彼らは感激の喜びで身震いした」でしょうか?
　だからこそ、「母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた」11礼拝をしたのです。
　これが真実の礼拝です。あなたの信仰が、「本当にイエス様と出会う時」、救いの確信になるのです。あなたは、この道を歩んで来ましたか?
 
別の道から自分の国へ帰って行った
　博士たちは、「夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った」12と書かれています。自分がたどって来た道が、イエス様と出会うことによって価値感が変わりました。だから恐れる人生を生きるのではなく、「喜びながら旅を続ける」もう一つの正しい道を歩く必要があります。イエス様は、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」（ヨハネ14:6）であり、イエス様の道を歩むと安心が喜びが心に宿ります。
　イエス様は、「良い真珠を探し求めている人」の譬えを話しました。（マタイ13:45-46）　この「すばらしい値うちの真珠を一つ見つけた者は、行って持ち物を全部売り払ってそれを買ってしまいます。」と教えています。
　イエス様と出会う事は最上の祝福でした。だから今までの価値観で生きるのではなく、「私が道であると言われた」神様の示す道を歩んで行くべきですね。
　新しい年を、このような信仰を持って迎えたいと思います。

※この説教は、DVDで視聴出来ます。

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