御言葉に生きる信仰

 神にとっては何事も決して不可能ではありません。
〈神から出る言葉で、実現の力のないものは一つもありません〉。ルカ1:37(詳訳聖書)

1-ザカリヤの不信仰と天使ガブリエル 
 ザカリヤは祭司をしており「神の前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度もなく踏み行なっていた」人物でした。彼に素晴らしいチャンスが神殿の中で起きました。彼が「主の神殿に入って香をたくことになった」のです。そして主の使いガブリエルが現われてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせることを伝えました。しかし、彼は御使いの言う言葉を信じないで、「私はもう年寄ですし、妻も年をとっております」18と神の御使いの言葉を信じない不信仰の故に「この事が起こる日まで、あなたは、ものが言えず、話せなくなります。私の言葉を信じなかったからです。私の言葉は、その時が来れば実現します」20と不信仰な故にヨハネが生まれるまで「口がきけなくなりました」。

2-神様の語られた御言葉で実現力のない(成し得ない)言葉は一つもない(マリヤの信仰)
 私は「み言葉に聞く」というキリスト教のTV番組で語らせていただいています。「み言葉に聞く」信仰の耳を持たねばなりません。「みことば(ロゴス)が「実際に語られた言葉(レェイマ)」(すべてロゴスの具体的表現)がルカ1:37・38で書かれています。
 これは「神様の語られた言葉で実現力のない言葉は一つもありません」と、聖書の約束は、「時が来れば必ず成就する、生命が宿った御言葉ロゴスが、レェイマとして実現化するのです。これが信仰です。

3−主の御言葉が必ず成就すると信じた人の幸い
 このルカによる福音書の一章で、45節にあるように「主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう」とエリサベツが語ったように、神様の約束は「時が来れば必ず実現する」事を宣言しています。
 御言葉は必ず実現するのですが、「主のなさる時」を待てない人々がいます。時を待つ事の大切さを学んでください。時を読み取る訓練が必要です。ザカリヤのような祭司でありながら「時が来れば成就する神の言葉を信じなかったから…」1:20 口が聞けなくなりました。時を待つ事と、時が来る事を読み取る信仰を学びたいものです。

 さらに37節にあるように、「神様の全ての御言葉で、なし得ない、力のない、不可能なことがらは一つもない」と御使いガブリエルはマリヤにイエス様の誕生を知らせました。納得できないマリヤに「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう」1:35と、神様の霊におおわれ、つつまれる故に、「それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。」と説明をしたのです。私たちも聖霊に包まれて、神様の霊的生命が宿る信仰生活を続けたいものです。