神田宏大牧師が亡くなられてから1年が過ぎた。
野崎キリスト教会では、この1年、新しく牧師に就任したシェーン牧師とその奥様とともに、
互いの交わりを大切にしながら、皆で少しずつ前に進んできたと思う。
神田牧師が生前教えて下さった言葉や生き方は、これからも教会の一人一人の心に刻まれていて、
教会や個人の歩みを時には助け、導いてくれることと思っている。
最近、タイトルのような神田先生の言葉を思い出した。
自分の進もうとする道が分からなくなった時、あるいは目の前の出来事を判別する時、
また、人や物事への対応が分からない時など、
なかなか答えを出せない時のことだ。
私たちは、生まれてから今まで、家庭や学校や職場などで、「早くすること」を求められてきたこともあって、焦ってすぐに答えを出したくなったりする。
私自身も、白か黒か、イエスかノーかをすぐにはっきりさせたい、せっかちな性格であるが、
神田牧師にはよく、「すぐに答えを出そうとするな」と言われたものだ。
自分の人生のヴィジョンや計画などについても、現在の状況だけで決めてしまわずに、
「分からない時は棚にあげておく。そして、後からもっといい材料が出て来たら、ドッキングさせて考えたらよい」
というようなことをおっしゃていた。
私たちの人生は、まず神さまの御手の中にあることを覚えなくてはならない。
そして、神さまにすべてを委ねていく時に、神さまのなさることが段々と分かるようになり、神さまの導きを正しく理解することができるのである。
聖書に、次のようなみことばがある。
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。」(伝道者の書3章11節より)
人間の目からすると、分かりにくく、複雑に絡み合っているような問題があったとしても、
神さまのみわざは完全で、まさにちょうど良い時に最善のことをして下さるのだ。
だから、現時点で分からなくてもいい。焦って勝手な判断をせずに、棚に上げておいて、
神さまが下さる次の材料や答えを待つこと。
そうしていくことで、私たちは神さまの素晴らしい恵みのみわざを、私たちの人生の中に見ていくことが出来、神さまとともに歩む喜びを知ることが出来るのである。
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砂山アキラ (日曜日, 09 7月 2017 20:20)
神様のなさるみむね、時にかなって
麗しい。